ブルースと言えば伊勢佐木町ブルース。ジャパニーズブルースと言えば哀愁漂うのがイメージであり、横浜のこの辺りの街が醸し出す妖しい雰囲気がブルースに嵌まるのだろうか。
そんな横浜の石川町のFADで聞いた初聴のavengers in sci-fiの新曲は「哀愁」の塊りのような素晴らしい曲だった。激しいリフの中で感じる哀愁、今までに無い胸を鋭角にえぐられる名曲だ やはり、まだavengersブルースを鳴らし続ける気だな、最高だ。
2015年10月12日 「F.A.D YOKOHAMA presents THE SUN ALSO RISES vol.16」
行き道、電車から見えた横浜スタジアムにクライマックスの残像が見えた、スタジアムが哀愁に包まれ泣いているように見えた。
ひっさびさの横浜FAD、、たとえ脳が忘れていても足が覚えていると、石川町駅を一歩降りれば足が案内してくれると自信満々で歩み進めたが完全に逆方向へ向かってしまう(笑笑)
ツアーでもなきゃ、バンドの自主企画でもない、 平場の2マン 相手はthe band apart 持ち時間はアンコールを抜けば1バンド1時間づつ なんて良いイベントなんだ有意義な時間なんだ。。究極対至高の対決が見れる、しかも県内、最高だ。
ライブハウスに足を踏み入れ驚いた、、先行は海原雄山(バンアパ)かよ!!
the band apartの1時間、至高のグルーブと決して外さないポップ感。。うーーんこれはジャンル:バンアパとしか言いようが無い完成形だ。途中の原氏のアベンズに関するMC、爆笑だった。文字に起こしたところで1mmも面白くないバレットだから、書かないけど、ライブに行った人の特権だね。。
後攻のavengers in sci-fi 総力最速セッティング?で意外に早く登場で始まる。。 相手のノーエラーのプレッシャーからか1っ曲目シチズンソングの初っ端がどうも固い。。1時間も聴けばバンアパさんの綺麗なアンサンブルに耳慣れてしまう、だからか演奏力も音も厚みが足りないように感じる。。やっぱ勝てないかなと思うが、たくさん残ったお客さんのノリがすこぶる良い。相応するように1曲目途中からアベンズの出来もミルミル良い。
驚いたのは2曲目のRiders in The Rain ハイライトだった。決して決め手の無い曲だと思っていたが、この曲の深みはとんでもない。。ライブで聴くたびに吸引力が上がっている。3人でもここまで深みがだせますし、こんな踊れる曲なのか!この日この曲、タロ3のボーカルのエフェクトの掛かり具合が神がかっていた気がする。
この日のセットリストの並び、曲のアレンジ、曲間の繋ぎ 全てユーモアにあふれていた。。そして節々でゲリラレディオあり、Rezあり、HIGHERあり、 え、「パクリ」騒動? そこはセンスだろ。つまんねーこと言ってんじゃないよ馬鹿野郎という爽快感。そして夢中遊泳までも出てきましたね、自分たちの曲のワンフレーズでも持ってくるっていうのはもっとやって欲しい。ナユタに入る前の1瞬、Lady Organaのフレーズが来るかな思ったぜ。もっとやって欲しいぜ。
そんな中、新曲1曲だけは抜きに出て、異常な存在感を放っていました。今でも頭から離れません。
昔の曲も‘今’のアベンズがやるとなると曲の強さが凄い。どんどん昔の曲を今のアベンズフィルターに通して聴きたいぞ!そうだ聴きたいぞ!!もっとやれ!!!
いやぁ、、9月の自主企画LOFTライブを見ていないからかライブ完成度に度々驚かされました。。
タロ3のMCでもありました横浜FADとの思ひ出話、、ここ横浜FAD 08年にアベンジャーのPLANET ROCK TOURでバンアパさんがゲストで出演し(SAVE OUR ROCK,STARMINE SISTER入りのライヴ会場限定2曲入りシングルPLANET ROCK CD)を売るツアー そうか、だからSTARMINE SISTERを演奏したんだと思いますね。。
そして、そうそう20歳くらいだったか、初めてAtom Heart Mother(現avengers in sci-fi)がライブやったのも横浜FADで、昼のオーディションライブでしたね。タロ3MC曰く「音が鳴れば十分」 そうだそんな感じでしたね。。
そんな記憶を思い出しながら、帰りの石川町駅までの歩み 今じゃ、バンアパさんに勝てるライブもできるのかと秋の風の哀愁に包まれながら感慨深げに帰りました。